インプラント治療

鳥居 講演 インプラント 骨増生

鳥居 講演 インプラント 骨増生

6月に当院の鳥居はインプラントの世界的に著名な方々と共に講演を行ってきました。東京六本木のミッドタウンにおいて行われたこのワールドインプラントサミットJapanには1200人の参加し立ち見の出る程に大盛況な会でした。
 
鳥居の今回の発表は、骨の増生に使用する材料である補填材に関してでした。この材料は、ボナークという製品で日本の厚生労働省がインプラントのに骨増生に認可している2つの内の一つです。
この材料は、オクタカルシウムフォスフェイト(OCP)とコラーゲンの複合体でできており、骨の再生を誘導する能力を秘めております。生体アパタイトの直接的な前駆物質であり、残っている骨からの新生血管形成、骨を作る骨芽細胞への分化促進する骨誘導能を持ちます。
OCPのよる新生骨は補填剤に必要な生体親和性、骨伝導能力、吸収性、骨の成熟化、滅菌性、インプラントとの接合性などの性質を兼ね備えます。
良好な操作性、吸水性、留置性、非感染性であり、上顎洞という上顎の上にある空洞に骨を増やすラテラルサイナスリフトという骨増生にも応用ができる。
 
もう一つの厚生労働省認可補填材であるサイトランスグラニュールは骨増生時から1年6ヵ月の期間がある程度の骨化に必要であることを当院の症例からもわかっております。それに比べてボナークは最短で2か月という早さです。
 
OCPは脊椎動物の硬組織の進化過程で利用されており、OCPが結晶核になって原生性脊椎動物のアパタイトが形成されたとされ、この事に着目してOCPが研究開発された点は大いに賛同できることです。OCPは生体とのイオン交換による細胞動態現象の存在ががしられています。しかしながらこの動態を我々は実感をするのは困難です。それを可視化する研究を当院でも勤務をしていた長崎大学の松下准教授はされており、ご自身の科学雑誌ネイチャーにも掲載された研究をこの研究に活かしておられ、臨床家が補填剤を選択するための大変重要な研究であり、まさに百聞は一見に如かずである形態学においての極みの研究であります。
この研究の一旦を今回の発表で紹介をし、さらに鳥居が骨の研究をしてきた内容と上司であった三島元教授の結晶の研究、特に骨の結晶化機構は2つあり、その一つの機構はOCP経路という機構で、その機構がOCP内部で結晶化し、OCP周囲ではもう一つの中心線経路で結晶化している可能性があることを伝えました。
 
このように当院の鳥居は科学的な根拠を裏付けとして、材料を吟味して実際の臨床に活かしております。
 
 
 

鳥居 講演 インプラント 骨増生

鳥居 講演 インプラント 骨増生

鳥居 講演 インプラント 骨増生

監修者  鳥居 秀平  医療法人社団 悠和会 北野坂鳥居歯科医院/理事長

監修者  鳥居 秀平  医療法人社団 悠和会 北野坂鳥居歯科医院/理事長

日本大学松戸歯学部卒業後、英国マンチェスター大学、日本大学大学院松戸歯学研究科で学び、確かな技術を習得。東京医科歯科大学歯学部文部教官、東京医科歯科大学付属歯科衛生士学校講師を務め歯科医師、歯科衛生士の育成にも貢献。日本口腔インプラント学会専門医、アジア口腔インプラント学会認定医として質の高いインプラント治療を行うだけでなく、日本インプラント臨床研究会、日本顕微鏡歯科学会、日本審美歯科学会、日本構造医学会 日本デジタル歯科学会に所属し、常に自己研鑽に努めながら、幅広い分野の歯科治療を行っている。

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